五城目町「んなのいえ」
秋田市の中心から北へ30km程の“朝市と城のある町”五城目町で、手仕事を通じて多世代共生するお家「んなのいえ」。「んな」というのは五城目地区で使われる「みんな」という意味。この風光明媚な五城目町で子育てがしたい。リーダーの竹内さんは子育てしやすい環境を求めて東京から鎌倉、そしてより自然豊かで穏やかな子育て環境を探し、4年前にご主人と男の子4人の6人家族で、秋田県の五城目町に移住してきました。
ここで暮らし始めて、地域の生活に高齢者の方たちの“助け合い”の暮らしが未だに続いていることや、“地域の子どもはみんなの子ども”という視点が残っていることに驚いたと言います。
「んなのいえ」を立ち上げたきっかけは、小中学校がそれぞれ一校に統合され、住居が広く分散しているため、子ども達が集まり遊べる場所がないこと、また奥地に住んでいる子ども達の送迎時の待ち時間に、働くお母さんは安心して子どもを預けられ、子ども達には快適に過ごせる場所が必要だと思ったことでした。
竹内さんは様々な場所や会合の席で地域の方がふらりと立ち寄って、お茶っこを楽しめ、子育ての支援もできる場所が欲しい、そこで仕事もできたらいいなとつぶやいていたといいます。
狭い地域だからでしょうか、この思いの実現に背中を押してくれる人が現れました。
家主さんがご好意で空き家の提供と町内の方々への働きかけをしてくれたのです。2017年10月、子育て中のメンバーを中心に9名で「仲間がいれば子育ては楽しくなる!」と子育てをシェアする「んなのいえ」をオープンさせました。
手仕事として糸紬や機織りの他、地元の企業さんからの下請け作業も充実させ、子育てしながら収入も得られる働き方も提案しています。
親がのんびり手仕事をしながら子育てできる家。
子どもがのびのびと過ごせ、地域の子育て世代が集える家。
地域の人がふらりと訪ねられる家。
地域を巻き込み、実現させようと立ち上げた「んなのいえ」は赤ちゃんからお年寄りまで、地域のだれもが自由に出入りできるコミュニティスペースであり、ワーキングスペースでもある場所として活用されています。
- んなのいえ
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- 住所:秋田県南秋田郡五城目町稲荷前60
- TEL:080-2825-2119(竹内)
- E-mail:nnanoie@gmail.com
- URL:https://readyfor.jp./projects/nnanoie