子どもにとって 大切な砂遊びを! NPO法人福島SAND-STORY
2011年3月11日の東日本大震災に伴う原発事故により、福島の子ども達の生活と遊びは一変しました。当時の地元新聞には「青空のもとで遊ぶ子供たちの声が聞こえなくなった校庭や園庭はあまりにも寂しい。」との言葉が記されています。
2013年11月15日、福島市で「福島インドア砂場サミット」が開催されました。そこで、福島の復興促進を砂場環境の取戻しから始めることに共感した仲間たちが活動をスタートしたのが、チーム「福島SAND-STORY」でした。
「砂の遊びとアートの力」は瞬く間に子ども達の笑顔を取戻し、大人までも童心にかえらせました。日常であたり前にあると感じていた砂の力を感じた瞬間です。「失いかけたからこそ、その大切さをこの福島から伝えたい!」との想いが団体の名前にも込められています。
福島SAND-STORYは、プラージュ(フランス語で砂浜の意)活動を福島県内外で展開しています。イベント会場では、元気に遊ぶ子ども達の声が響きます。室内では空気で膨らませた四角形の遊具が設置され、子どもだけでなく、保護者も一緒になって遊ぶ姿も見られます。子ども達を夢中にさせているのは、遊具内に敷き詰められたひんやり冷たくてサラサラとしたオーストラリア産の「ホワイトサンド」。めずらしい砂の感触を楽しむようにつかんだり握ったり、集めたり掘ったりと遊び方も様々です。
また、外では棚倉町産の良質な砂を使った巨大砂場を設置して、砂のアート制作実演も。尖塔や階段、窓など緻密な装飾を施したお城が砂山から出来上がっていく様子に、通りかかった市民の皆さんも思わず足を止めて見入るほどです。
イベントで使った砂は、保育施設や学校に寄贈されますが、そこでも道具の使い方やサンドアート制作の楽しさを子ども達や先生方に伝え、砂遊びがもたらすたくさんの学びや喜びを広めています。
「砂は世代を超え、すべての人を遊びの仲間にしてくれます。それは、かけがえのない“子育ち・子育て”のベースとなり、豊かな町づくりにもつながっていくものです。」と砂遊びの魅力を広めていく団体の皆さんのことばです。
- NPO法人福島
SAND-STORY -
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