湯の町をアウトドアの“モニカツ”で活性化! 特定非営利活動法人いいざかサポーターズクラブ

「カラン、コロン」下駄の音が響く、浴衣姿の観光客がお土産屋さんをまわる昭和の時代、福島市の飯坂温泉は大勢の宿泊客でにぎわっていました。
しかし、その光景もかつてのものになりつつあります。時代の変化に危機感を感じ、新しい飯坂町を!かつての賑わいを!と、飯坂町の若い世代を中心に平成21年に設立したのが特定非営利活動法人いいざかサポーターズクラブです。
飯坂に関わる機関と情報を共有しつつ地域活動を活性化し、様々な飯坂地域の観光資源を活用した観光プログラムを開発、実践して温泉地の活性化に向けてまちづくりに貢献しています。
今年も飯坂地区で摺上川ダム下流域にある新たな観光スポットのアウトドア&スポーツフィールド「茂庭(もにわ)」を活性化させようと第5回「夏モニカツ」をクラウドファンディングで資金を集めながら開催。キャンプや流しそうめん、モニカツライブ、花火、とたくさんのプログラムに多くの親子が集まり賑わいました。
また、東日本大震災の時は、飯坂町に避難された方への物資を提供するなどの支援を行い、現在も復興公営住宅で毎週健康サロンを行っているサポーターズクラブですが、震災以降、福島の子ども達の運動不足も深刻な問題になっています。そこで、緑豊かで安全な公園などで子どもたちが自由な発想で遊べる冒険あそび場(プレイパーク)を開園しました。そこでは木登りもすれば、工作も、魚とり、雪遊びなど、季節に応じて自然とともに遊ぶことができます。今では、県内8つの自然活動団体によるネットワーク組織「子どもが自然と遊ぶ楽校ネットの1団体として、福島県から委託を受けプレーパークを実施しています。



また、春から秋にかけて、茂庭ダムでカヤックの体験事業も行っています。飯坂温泉に宿泊し、きれいな景色に癒されながらカヤックを体験することで地域の魅力をさらに知ってほしいとの想いがあります。
この他にも、飯坂地区の歴史や街並みを紹介する観光ガイドを育成する「高校生の地域お宝発見!『歩いて観光マップを作成するワークショップ』」や、空き家をカフェに変身させるなど、新しいものと古い物の融合に取り組み、飯坂町の賑わいに挑戦してきました。
今、少しずつ飯坂町に賑わいの兆しが見えつつありますが、「まだまだ空店舗の対策や飯坂の魅力発信は必要!」と、いいざかサポーターズクラブは元気です!是非、多くの方が訪れて、魅力を知ってほしいと願っています。
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特定非営利活動法人
いいざか
サポーターズクラブ -
- 住所:〒960-0201 福島県福島市飯坂町字湯沢26
- TEL:024-529-6125
- URL:http://iizakasupporters.com/