「読みつなぎ」で笑顔と元気を! 特定非営利活動法人おはなしころりん

インターネットの普及で情報も瞬時に受け取れる時代、町の本屋さんが少なくなっています。ますます活字から離れていく子供たちに「読書の楽しさ」や「本がつなぐ過去・未来」を知ってもらい、考える力や心の豊かさを持ち、しなやかに生きる力を身につけてもらうことを目標に平成15年に活動を始めました。
定期的に市内小中学校や図書館、児童福祉施設等でおはなし会を開催しています。さらに、もっともっと本に触れる機会を持ってもらうため、「ころりん号」と「絵本カー」2台の図書専用車両で大船渡市や近隣地域でお出かけしています。東日本大震災発災後は、本を失った子供たちもたくさんいて、仮設団地や復興公営住宅・地域集会等へ巡回しています。このように地域での図書活動は、子供たちだけではなく、地域の交流にもなり、自然と世代交流・住民交流につながっています。

また、大船渡に伝わる民話の紙芝居を手作りに制作し、読み聞かせに活用しています。この製作には、中学生から高齢者の多くの書き手ボランティアの協力を得て取り組み、特に中高生には文化継承や郷土愛を育む機会となりました。
気軽に立ち寄れる交流スペース「おはなしサロン」は、本との出会いだけではなく、本を通じた人との交流の場でもあります。家でも学校でもない、第3の居場所が地域にあることで、子供の声が聞こえる元気で賑やかな町、子供を気遣う大人の目がある町、お互いに支えあう心豊かな人が住む町を目指しています。

平成28年にNPO法人を取得し、これまでの活動がより継続的に実施できるように組織を強化し、より広範囲での活動に取り組んでいます。おはなしころりんは、多くのボランティアの皆さんの協力で様々な活動をしています。それぞれが「読み聞かせ」「紙芝居」「ラジオ朗読」「移動子ども図書館」そして「講座お茶っこ」とチームを組み、アイデアを出しながら子供たちが飽きないように工夫を凝らしたイベントを展開しています。
「子どもの活字離れ」と言われて久しいですが、本に触れる機会が適切にあることが大事であり、実際、おはなし会やサロンを通じで本好きになる子もたくさんいます。ベースは「読みきかせ」。本+αを繋いでいくこの活動をもっともっと発信していきたいと思います。
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特定非営利活動法人
おはなしころりん -
- 住所:〒022-0002 岩手県大船渡市盛町字下館4-3-3
- TEL:0192-47-3991
- URL:https://www.ohanashikororin.org/